スロージョギング

体力がない人でもスロージョギングでフルマラソンを目指せるのはなぜ?

スロージョギングは、その名の通りゆっくりと歩くような速度で走る運動です。

ゆっくりと走るのに週に180分以上を3~6ヶ月続けるとフルマラソンを走ることができると言われています

…と聞いてもピンときませんよね~?

ある程度の速さでガンガン走ってトレーニングする方が走る力がつきそうな気がしませんか?

でも、実は息が切れるほどの速さでガンガン走ってトレーニングするのは逆効果で効率の良いトレーニング方法とは言えません

それには、ちゃんとした理由があります。

では、その理由をできるだけわかりやすく説明していきます。

運動の種類は2種類

運動の種類は大きく分けて2種類になります。

運動するにはエネルギーが必要です。

エネルギーを利用して筋肉が収縮し、運動することができます。

  • 有酸素運動
  • 無酸素運動

有酸素運動とは

体内の糖と脂肪をエネルギー源とし、酸素を使って燃焼させる。

話しながらとか笑顔でできるぐらいの、ややゆったりめの運動。

ジョギング、ウォーキング、水泳、サイクリング、エアロビクスなど。

スロージョギングは、有酸素運動です

有酸素運動は、長い時間つづけることができます

無酸素運動とは

体内の糖ををエネルギー源とし、酸素を使わずにエネルギーを作り出す。

激しい運動。

短距離走、筋力トレーニング、ウエイトリフティングなど

ランニングは、有酸素運動でもあり時に無酸素運動にもなります。

無酸素運動は、すぐにエネルギー切れとなり長く続けることができません

無酸素運動がエネルギー切れとなるのは、乳酸がたまりだしてたまりすぎると糖の分解が進まなくなるからです

車で言えば、ガソリン切れの状態です。

乳酸とは?

身体は糖を分解して、エネルギーに変えます。

筋肉の細胞内で多くの糖が分解されるのですが、全てを吸収できずに残ってしまいます。

この残ってしまったものが乳酸ということです。

乳酸がたまりすぎると、糖が分解できなくなりエネルギーとして使えなくなります

つまり、エネルギー不足でそれ以上運動ができなくなるということです。

長い時間運動するためには?

マラソンのように長い時間運動するためには、有酸素運動で運動しなければいけません。

無酸素運動では、すぐにガソリン切れの状態になってしまうからです。

速く走ってしまうと無酸素運動になってしまうのでいけません。

確実に有酸素運動で走るにはゆっくりと走るのがいいのです。

効率の良い走り方とは?

  • なるべく乳酸をためないように走る。
  • できるだけ脂肪を燃焼させて走るようにする。

あまりきつさを感じず楽に実施できる状態が、脂質代謝が最大になるそうです。

心肺機能を鍛えるには?

心肺機能を鍛えるには、息の上がらない程度の速度で長く走るのがいいとされています

一度息が上がってしまうと心肺機能が通常の状態に戻るまでには、かなりの時間が必要となります。

自分では、自覚しにくいのですが実際には回復するには、半日~1日かかるとまで言われているそうです。

息が上がってしまった状態ではオーバーワークとなり鍛えるどころではなくなります。

なので、ゆっくり走ることは心肺機能を鍛えるにはもってこいのトレーニングなのです。

ゆっくりと走れば、苦しくないし楽!!…なのに心肺機能が鍛えられる!!…私は、このことに気付くのが遅くてずいぶんと無駄な努力をしてしまいました。

ずっと限界ギリギリで走る方が、鍛えられるのだと思い込んでいたので…どうしてこんなに頑張っても走る速さや距離が伸ばせないのだろうか?と悩んでいたのですが、間違ったトレーニング方法を実践してしまっていたのです(>_<)。

スロージョギングでトレーニングをするとどうなるのか?

ゆっくり走るトレーニングを続けると、なるべく乳酸がたまらない身体になっていきます

つまり、糖を使わずに脂肪を燃焼しやすい身体になるということです。

しかも、ゆっくり走るといってもいつまでも同じ速度で走るわけではなく、トレーニングをかさねると、筋力も心肺機能も少しづつ向上してくるので、笑顔で走れる速度も速くなってきます

以上のことから、スロージョギングでトレーニングするとフルマラソン完走もできてしまうということです。

実際に私も、ランニングで5km走るのがやっとだったのがスロージョギングに切り替えたらすぐにその倍の10kmがいとも簡単に走れるようになりました。

まとめ

フルマラソンを完走できるような体力をつけるには、なるべく乳酸をためずに走れる身体に鍛える必要があります。

それには、有酸素運動でトーレーニングしなければいけません。

確実に有酸素運動をするにはスロージョギングが適しています。

スロージョギングは心肺機能を鍛えるにも、とても有効で一石二鳥と言えるでしょう。

本来、人間は誰しもがフルマラソンを完走できる能力を持っていると言われています。

実際に運動に縁のなかった60歳を過ぎた方でもスロージョギングを始めてフルマラソンを完走した方もいらっしゃいます。

ゆっくりと走っていても体力は鍛えられるので自然と速く走れるようになりフルマラソン完走も夢ではなくなるのです。

もっと体力をつけたい、今より走る速度を上げたいなどトレーニングにいき詰まっている方もスロージョギングを試してみてはいかがでしょうか?